第1章 ‐プロローグ‐

7/29
前へ
/218ページ
次へ
「…もしもし。」 『もしもし?祈織くん?紫です。』 「紫さん、お久しぶりです!」 声のトーンが高くなる。 だって…、紫さんからの電話なんて珍しいから。 思わず、顔が綻んでしまう。 誰だって、好きな人や恋人からの電話は嬉しいモノだろう。 「どうかしたの?…紫さんから電話なんて珍しいじゃん。」 『なんか、声、聴きたくなっちゃって…。』 そんな事言われると、嬉しくなっちゃうじゃん。 やっぱり、顔が綻んでしまう。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3627人が本棚に入れています
本棚に追加