第1章 ‐プロローグ‐

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「…もしもし。」 『もしもし?祈織くん?紫です。』 「紫さん、お久しぶりです!」 声のトーンが高くなる。 だって…、紫さんからの電話なんて珍しいから。 思わず、顔が綻んでしまう。 誰だって、好きな人や恋人からの電話は嬉しいモノだろう。 「どうかしたの?…紫さんから電話なんて珍しいじゃん。」 『なんか、声、聴きたくなっちゃって…。』 そんな事言われると、嬉しくなっちゃうじゃん。 やっぱり、顔が綻んでしまう。
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