3628人が本棚に入れています
本棚に追加
祈織が行ってしまい、2人の間に居る尚は困惑する。
困っていると、智が急に尚の手を握ってきて、連れていこうとする。
「お前、アイツのダチか?」
「え、…えぇ、まぁ…。」
「なら、お前でいい。ちよっと来い。」
「僕は、ちょっと家に戻るから。宜しく。」
そう言って、宏祈も祈織の後を追うように、静かに寮に向かって歩いて行ってしまった。
尚は引きずられるように、智に連れて行かれた。
会長様だったから抵抗できる筈も無く…。
涙を浮かべた半泣き状態の瞳からは、
“誰か助けて…”
そう訴えているように見えた…。
最初のコメントを投稿しよう!