第1章 ‐プロローグ‐

17/29
前へ
/218ページ
次へ
「この子、誰?あまり見ない顔だけど…。3年…なわけ、無いか。」  「コイツは1年。『Honey』のダチらしい。」 「へぇ。可愛さで言ったら、祈織の方が可愛いけど…」 暫く僕を見てから。 「結構、可愛いじゃん。気に入ったよ。」 そう言うと、 《チュッ》 何か温かいモノが頬に触れた。 えっ…? 真っ赤になりながら、咄嗟に頬に手を当てる。 そう。 頬にキスされたのだ。 噂には聴いていたけど、ここ迄遊び人だとは…。 しかも、初対面で頬にキスって… 軽すぎだし! 「真っ赤だし。可愛い~。…もう一回、キス、しちゃおっかなぁ~?」 妖笑を浮かべる東條さん。 逃げたいけど、追い詰められていて、逃げれない。 もう無理、と思って目をつぶったその時。 誰かが東條さんを止めてくれた。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3628人が本棚に入れています
本棚に追加