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「・・・今夜も冷えるな。」
小十郎は火鉢の炭をつつきながらふっと戸の方へと顔を向けた。
静かに自分の部屋へと近づく足音にじっと耳を澄ませて・・・
「何か・・・御用でございますか?政宗様。」
スーッと開いた戸の向こうには当然のように政宗が立っていた。
「Oh、小十郎。流石は"竜の右目"を名乗ってるだけあるな。」
悪戯な笑いを浮かべた政宗は入って来た時同様、静かに戸を閉じるといそいそと小十郎の横へと腰を降ろした。
「して、何用でございますかこの様な真夜中に・・・」
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