冬の温もり

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人の温もりをいつも教えてくれた。 「・・・暖かい・・・いつも、お前の側にくると、日だまりにいるみたいに・・・暖かい・・・」 政宗はそう呟くと次には小さな寝息をたてていた。 「ありがたき、幸せにございます。政宗様」 子供のように無防備に眠る政宗に静かに囁き、小十郎は微笑んだ。 常日頃はビリッとした空気をまとい、触れるもの全てを切り裂くようなきつい眼差しだが、今は無垢な素のままの政宗。 そんな政宗を見つめ、抱きしめることの出来る自分はとても幸せ者だ。 「貴方の安らぎは、俺が守ります。いつまでも・・・永久に・・・」 ~終~
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