ヘンゼルとグレーテル

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二人は先程森に捨てられました。捨てたのは、彼等の父と母です。 二人は悲しみに暮れ、肩を寄り添っています。 けれどヘンゼルの悲しみは些細なものでした。 「俺はグレーテルがいればそれでいい…」 グレーテルの肩を優しく、そして強く抱くヘンゼル。 口元には、小さく笑みが刻まれていました。  
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