第1章 宿命

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第1章 宿命

1話 王都フォークロア    パタン…静かな図書室に本を閉じる音が鳴る━ここは王都フォークロア。この世界ではかなり栄えた王国であり、この建物は【王都国立魔法学校クレイン】━二人の少年と少女がこの本を読み終えたらしい、(内容は序章参照)本の表紙には-民族伝承書-と書かれている。この二人の中の少年の名はドラゴ・レイフォード、この国唯一の鍛冶屋の息子である。少女はルーナ・アイシス、彼女はこの国の王女でもある。    二人は昔からの幼なじみであった、ドラゴの父はよく城に仕事の用事で行くことがあり、ドラゴはよく着いていっていた、城の中で暇を持て余すルーナは偶然ドラゴと知り合い一緒に遊ぶこともあった。  「ふ~ん、確かになんか変な本だな…」ドラゴは小さくため息を吐きながら言った。「竜支力か…」「でしょ、でしょ?あたしも読むとなんか変な感じなのよね!」ルーナは明るく言ったがドラゴは黙ったままだった…
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