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「それにね、届いたコレを見て一番最初にデイビットの顔が浮かんだの」
「どうして?」
「さっきも言ったけど、あなたの金が良く栄えるし、それに…‥」
一旦言葉を止めた栞は、塗り終わって指先を赤く染めたデイビットの手をじっと見つめる。
「それに…‥なんだい?」
「‥…それに、私はデイビットの手が好きなの。だから塗ってみたかったんだ」
にこっと笑った栞は、手に持っていたデイビットの手を口元まで運ぶ。
柔らかい感触が手の甲にした。
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