*小さなお話*part1*

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[.code number.]  自分の部屋に入ると携帯が落ちていた。 いや… 自分の部屋なのだから、置いてあると言う方が正しいのだろうか?  とりあえず手に取ってみるとそれは見慣れた千里の携帯だ。 「落としたのに気付かなかったのかな…」  手に持つ携帯はスタイリッシュな折りたたみ式で色はシルバー。女の子が持つには少し渋いデザインだ。  鈍く光をうつすソレを見ていると、つい、いけない事を思ってしまった。 (…中を見たい)  携帯という持ち主のプライバシーが詰まっている機械。細かい千里の事だからきっと、スケジュールやらなんやらキチンと入力されている事だろう。
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