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ペコが慣れない足取りから、
楽しそうに歩いたり走ったりするのは時間の問題だった。
七海にも慣れ、七海が呼ぶと嬉しそうに走っていく。
七海のママもパパも優しかった。
ママはペコのために美味しいご飯を用意してくれて、パパも休みの日や仕事から疲れて帰ってきてからもペコの相手をしてくれた。
ペコは七海はもちろん、ママもパパも大好きになった。
ただ一匹、みーを除いて…。
ペコはみーの事を自分と同じ犬だと思っていたらしく、最初は嬉しくて話しかけたり、後ろを追っかけたりしていた。
しかし、みーはネコで自由気ままな生き物だ。
ペコの問いかけに答えるわけがなく、ついてこられる事をうっとうしく感じるのか、高い物置の上に飛び乗り、寝てしまう。
ペコは何度もみーに駆け寄るが、同じ事の繰り返し…
とうとう諦めたのか、ペコはみーの後を追わなくなった。
みーは人間だけにしか鳴かないし、甘えなかった。
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