始まり

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『竜にぃ、今日のご飯なにかな?』 帰り道。手をつないだ幼い兄弟の何気ない会話。 『さぁ~なんだろう。俺なんでもいいから早く食べたいな。』 『僕も僕も。』 『じゃぁピーマンがでてもちゃんと食べろよ?』 『ピ、ピーマンは…きっとでないよ』 『じゃぁ、きっとでるな。ピーマン。』 『ぅ……た、竜にぃにあげるょ。』 そんな会話が、毎日家まで続くって信じてた。
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