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『父さん、母さん
この手紙を読んでるということは恐らく、俺はすでにこの世には存在していないでしょう。
あなた方、両親よりも早く旅立った愚かな息子を御許し下さい。
そして、このような自分をここまで立派に育ててくれて、ありがとうございます。
俺は父さんと母さんが嫌いだから死んだのではありません。
特に悩みがあった訳でもありません。
どうか自分のことは忘れ、二人で幸せに暮らしてください。
二人から頂いた愛情は、けっして忘れません。………』
「ん~、いまいちだなぁ。
しかも愛情ってなんだか気持ち悪い」
俺の名前は鳥山蓮-トリヤマ レン-。
高校三年生で、半年後には大学受験を控えている。
部活は剣道をしていたが、もう引退した。
自慢じゃないが主将をしていたんだ。
体格がよくて筋がいいと、よく師範に褒められた。
だが、今はそんなこと関係ない。
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