視線

3/5
前へ
/5ページ
次へ
……そもそも、私と彼が出会ったのは、本当に偶然だった。 その日、私は深夜のバイトを終えて、急いで家に帰ろうと、いつもの道を歩いていた。 夜道は恐ろしいほど静かで、切れかかった街灯が、よりいっそう不気味さを醸し出していた。 突然、後ろから誰かに抱きつかれた。 私は恐ろしさのあまり、悲鳴を上げた。 私に抱きついた主は、驚いて手を離し逃げていったが、私は腰の力が抜けてその場に座りこんだ。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加