視線

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「……大丈夫ですか……?」 頭の上から突然、声が降り注いだ。 私は、びくりと肩を震わせて、声の主を見上げた。 声の主は、心配そうに私を見つめている。 「大丈夫ですか?」 声の主……彼は、もう一度、そう繰り返した。 私が小さく頷くと、彼は柔らかく微笑んだ。 その笑顔は、さっきの恐怖も忘れるぐらい綺麗で、優しかった。 ……それが、彼との出会いだった…… .
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