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街中がイルミネーションに輝いている中、私は原稿を片手に早足で歩いていた。 『ふぅ…』 白い息がでる。 『冬…か…』 私はぽつりと口からことばがでた。 街中には恋人や親子がにこにこしながら歩いている。 『勇希…』 私は自分でも気付かない程小さな声で言ってた。 私はすぐその場から離れた。 “羨ましい” そう思ってしまったから。 人の幸せを妬むなんて最低だな…と悲しくなった。
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