1―現実的日常―

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―5月23日(月)      ―PM1:47 栞(・・・眠い) 空は雲ひとつない晴天。 しかも窓側の席で昼食をとったばかりとあっては、授業中だろうがなんだろうが、誰でも眠くなる環境。 それは彼女―都神 栞流にとっても、例外ではなかった。 栞(このまま寝てしまおうか。いや、でもここで寝たら分かんなくなるし・・・う~ん・・・いいや寝よ) 悩んだ末に結局眠る。 だがやはり授業中。それを許さない人がいるのだ。 先「こら都神寝てるんじゃない!!」 バシッ!! 栞「いっ・・・!!ちょっ!先生思いっきり叩きすぎ!痛いっ!!」 田辺 広志(31)化学の教員で、なにを隠そう、栞流を教科書で叩いた張本人だ。 先「馬鹿者ぉ!!痛いように叩いたんだ当然だっ!!」 栞「はぁ?!なんじゃそりゃそれでも教師?!」 先「お前こそ授業中に寝おって!!それでも学生かぁ!!」 栞「睡眠学習だこれは!!」 授業中なのに先生と生徒が大声で口喧嘩。迷惑この上ない。 「あのぉ・・・先生、授業しようよ。」 見かねてひとりの女子生徒がおずおずと割って入ってくると先生はすぐに我に返り、ちゃんと授業受けろよ。と言って教壇に戻って行った。
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