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――5月25日(水)
――AM7:02
通学38分前。
栞流は朝食をとっていた。
栞「・・・。」
――昨日の成逸の話が、頭から離れない。―――
自分で答えを導き出したとはいえ、感づいた時の衝撃は大きかった。
関係のない誰かが、霊師の運命に巻き込まれている。
栞(勘弁してよもぉ~(泣))
ハァッとため息をつくと、テレビのニュースが聞こえた。
《○○県××市で起きた殺人事件の犯人が逮捕されました。》
栞「!!」
昨日の成逸の話もあるせいか、栞流は異常に反応してすまう。
そして恒例のように、犯人を知る人達のインタビューが始まった。
《おとなしい子でしたよ。挨拶もよくしてくれて。》
《誰とでも仲良くしてるように見えたがね。》
《いや、信じられませんよ。こんな事するなんて。》
栞「・・・っ。」
どうにも出来ない歯がゆさ。
なんとか出来なかった悔しさが、込み上げる。
悪霊のせいなのか、そうでないのかは、まだ分からない。
今夜の仕事の時に、分かるのだから。
だが、"その"可能性は、限りなく高かった。
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