同期の

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同期の

十日間 一応そういうことになってはいたけれど 実質は 半月だった 『同じ釜の飯を食った仲間』 まさにその言葉がぴったり 「班」を「クラス」と呼んだ 「主任」を「先生」と呼んだ 私たちはあそこで 社会人と呼ばれる学生だった みんな今ごろ どうしているかなぁ 元気にしているかなぁ いつかまた会うときが来たら まだ私を「仲間」と呼んでくれるだろうか 違う道歩く私たち あの半月でつむがれた絆は まだ生きている? もう千切れてしまったかなぁ お揃いの数字で始まるコード 私失くしてしまったんだ 誰にも言ってないけど 風の噂に聞いてください もう会わないかもしれない 仲間へ
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