76人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
あたしはあなたと身体を重ねた。
「キレイだ‥‥」
あの時のあなたの褒め言葉。。。
今でも時折思い出す━━
初めて逢った人とその日に‥‥
自分で自分が信じられなかった。
でもすごく嬉しかった。
このまま死んでもいい──
そう思えたの。
あなたの腕に抱かれながら、眠りについた。
心地よくて離れたくなかったよ。
朝になって言葉を交わす。
あたしはあなたに抱きついて耳元で囁いたよね。
「好きになったかも‥‥」
「好き?」
耳を近づけてあなたに聞いた。
テレ笑いしてるあなたがすごく愛くるしい。
2、3回小声で尋ねると
「好きだよ」
ボソッと囁くようにあなたも言った。
あたしは笑顔がこぼれたよ。
もっとあなたの気持ちを聞きたくてあたしはイジワル言ったよね。
「え?聞こえなかった!もう一回」
ニッコリ笑って
「もういいからっ‥‥」
ってあなたはそれ以上言ってくれなかったよね。
その朝あなたにさよならを言って家路についた。
至福の時だったよ━━
最初のコメントを投稿しよう!