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翌日
朝起きると、飲んだくれの父親はいなかった
それは珍しいことだったが、少女は深く考えず学校へ行った
しかし学校に行く途中のパチンコ屋で父親を見かけた
少女はそれを見て、また呆れていた
「この人はほんとに父親なんだろうか」と思いながら学校へ行く
少女は学校ではつねにトップクラスの成績である
もちろん塾など行ってない
クラスの誰もが不思議がる
何故この娘が頭いいのか
クラスの男子は騒ぎだす
クラスの女子は羨ましそうな顔をする
そんなクラスの表情を毎回見てる少女は嫌気がさしていた
放課後
少女は一部の男子に呼ばれた
「おまえカンニングしてんだろ?」と男子達は群がって言いだす
少女はもちろん首を振る
しかし、男子達はどんどん罵声を少女に浴びせる
しまいにはバケツに入っている水を少女にかけた
少女はびしょ濡れ
そのとき「おまえたち何やってんだ!!」
担任の怒鳴り声が響く
その瞬間、男子達は逃げ出した
担任は少女の頭をポンッと叩きながら、職員室に連れていった
少女は職員室で毛布に包まれながら、ストーブにあたり、担任の差し出したミルクを飲んでいた
少女はふと思った
「これが人間の暖かさなのか…」
そして、何事もなかったかのように少女は帰路へ着く
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