いつもと違う人生

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【守、どうしたんだ?昨日は学校に行ってくれるって、行くって約束してくれたじゃないか】【体が動かないんだよ、いつも教室に入るまでに20分くらいかかるからね】二人は心の中で会話をしている。いつもは独りで自分を勇気づけながら進んでいた守にとって強との会話は心強かった。少しずつだが確実に、強と会話しながら守の足取りは軽くなっていたことに本人は気付いていなかた。 いつもは暗闇の中を歩いているように感じていた廊下がこんなにも明るく見えたのは一年生の時以来かもしれない。
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