生と死を望む者たち

いつもと違う人生

カビ臭い机に腰掛け教科書とノートを開いた。【あいつが井出か…。】強の言葉に答えることもなく守は黙々とノートに書き写していた。

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【話には聞いていたけど実際に体験するとすごいよなぁ…。しかし、守は何で何も反抗しないんだ？】あまりにも静かにノートに写し続ける守に対し、強が話かけた。

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【クラスの誰も反応無しだなぁ。あいつらだけが楽しんでるけど他の奴らも守のことをイジメるのか？】懲りずに強は話続けた。そしてついに守が答えた。【たまに井出に命令されて何かしてくることもあるけど、自分達からは何もしないよ】【昨日もイジメの理由については教えてくれなかったけど、どんな理由か教えてくれよ】【それは…】
き～んこ～んか～んこ～ん
チャイムが鳴って先生が入って来たので守は話を止めた。