狂いだした人生
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風が少しずつ暖かさを増し、小鳥のさえずりが耳を癒してくれる晴れた日、守は特に何処へ向かうでもなく歩いていた。 大地の恵みが育み、そよ風に身を任せて踊っていた。 「強…」おもむろに話出した守の表情は固く、何か強い決意さえも感じさせた。「最近ずっと考えてたんだ。あの日のことを。俺も強もこのままじゃ良くないと思うんだ。」守はずっと二人が避けてきた話題にあえて向き合い先へ進もうとしていた。
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