僕が知った君の秘密

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雅樹は六時きっかりに雅樹の会社から二駅離れたイタリアンレストランに来ていた。 店の一番奥のガラス張りになっていて外が見える席に、迷う事なく座り、足を組んで頬杖をつく。 お洒落な内装の店内。 テーブルや椅子も優しい木のイメージでまとめている。 客層は若い女性が多く、仕事帰りOLやちょっとお洒落した女子大生がほとんどである。 その中で雅樹の存在は異質で目立っていた。 男だという事は勿論だが、それだけでなく整いすぎた顔や物憂げな表情が女心をくすぐるらしい。
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