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普通の人だったら、そんな視線が気になって仕方ないのだろうが、そういった目で見られる事に慣れている雅樹には気にならない。
「お待たせ。雅樹から呼び出してくれるなんて最高な気分だ」
六時を十分ほど回った頃になって待ち人が現れる。
優しい笑顔を振りまいて峰晴が雅樹の元にやってきた。
昨日の狂気が嘘のように穏やかで魅力的な笑みを浮かべて、雅樹の向かいの席に腰を下ろす。
ピシッとブランド物のスーツを着こなし、柔らかそうな茶髪をなびかせた峰晴は嫌でも人目を引く。
峰晴の登場に女性客の注目は自然と峰晴に集まる。
雅樹は二人の様子を窺っていたらしいウェートレスを呼び、本日のオススメディナーを二つ頼む。
ウェートレスが離れていったのを確かめてから雅樹はおもむろに口を開いた。
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