僕が知った君の秘密

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自分は黙っていてもモテるのだし、そんな必要もない。 それなのに、会社の面接で一目見た時から心を奪われてしまった。 他の人間とは違うその輝きに目が奪われて、この人と一緒にいたいと思ってしまったのだ。 その願いが叶い二人とも揃って今の会社を採用になった時は天にも昇る気持ちだった。  いくら抱いても手に入らない雅樹の高潔。 自分はその高潔に見合う人間ではない事を峰晴は知っていた。 だからこそ雅樹を汚したかった。 汚して元に戻れなくして自分の元に留めておきたい。 人間は天使の元には行けないのだ。 ならば、天使に自分のいる場所まで堕ちて来て欲しいと望んでしまった。
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