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雅樹と一緒にいたいと思うのに、雅樹はそれを許さない。
雅樹は峰晴を促して店を出る。
自分が呼び出したのだからと注文した分は全て雅樹が払ったが、そっけない態度は変わらないままだ。
「愛奈と義父が日本に戻ってきたら話し合いをするつもりだ。その時はお前も来るんだぞ」
早足で駅に向かいながら雅樹が峰晴に告げる。
「分かった」
その外見に反して意外なほど男らしい雅樹には、愛奈のした事が許せないのだ。
怒りをぶつけるべき相手のいない苛立ちが峰晴には嫌になるほど伝わって来た。
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