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そうと分かっていても峰晴には今、どうしても聞きたいことがあった。
今の雅樹に何を言っても、まともに答えてはくれないだろうと分かっていたが聞きたくて仕方ない。
「昨日、雅樹の家に大久保が来たよ。無断欠勤したから様子を見に来たって言っていた。俺、アイツのインターホンを雅樹だと思って出ちゃって、そのまま玄関まで出て行った。それについてアイツ、何も言ってなかった?」
「別に、何も」
それについては涼平から聞いて知っていたが、あえて何も言う気にはならない。
表情一つ変えない雅樹を見て峰晴は嘆息を洩らす。
「そうか…」
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