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雅樹を自分だけのものにしたかった。
あの時の峰晴はいっその事、雅樹を壊したかったのかもしれない。
壊れてしまえば雅樹は自分だけのものになる、と訳もなくそう思ってしまった。
誰にも見せず、誰にも触れさせず自分のものだけになって欲しいと思ってしまう自分のエゴに動かされ嫌がる雅樹を傷つけ、嬲りものにしたのだ。
プライドの高い雅樹がそんな行為を受け入れるはずがないと分かっていながら。
「雅樹、お前どこで寝泊りしている?」
本当は戻ってきて欲しいと言いたかった。
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