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そしてどこまでも抜かりのない雅樹は峰晴が雅樹の家に向かう電車に乗り、発車したのを確かめてから会社に向かう電車に乗り込んだ。
電車に乗った雅樹はようやくポーカーフェイスを崩した。
泣きたい。
思いっきり声を上げて。
そう思うのに雅樹の自尊心でその感情を押さえつける。
会社に向かう電車の中で雅樹は、ぼんやりと涼平はまだ仕事をしているのだろうか?と考えていた。
無意識のうちに腕時計に目をやる。
八時半。
微妙なところだな、と雅樹は心の中で呟いた。
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