君が好きでたまらない

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「そうか?俺、結構食べる方だと思うんだけどなぁ。あ、でも中華街の大きな肉マンも食べたい。肉汁が美味いんだよな~」  雅樹が肉まんに、かぶりつく姿なんて想像がつかない。 雅樹の頭の中には涼平と出掛けるという事よりは、美味しい物を食べるという事でいっぱいになっているようである。 それは確かに少し寂しくなる事実ではあるが今は雅樹が少しでも元気になってくれた事が涼平は嬉しかった。 あの日、何か用があったはずの雅樹と会社の前で会った日の雅樹は酷い落ち込みようで、涼平と土曜日に出掛ける約束した事を後悔していた。 何があったのかは分からないが夜もなかなか寝付かれないらしく、何度も寝返りを打ったり、やっと寝る事が出来たと思っても夢にうなされたりと辛い夜を過ごしたようだ。
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