君が好きでたまらない

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しかし、意外なのはそれだけではない。 作るのは好きなのだが後片付けは苦手らしく、自然に片付けるのは涼平の仕事となった。   そんな雅樹の姿を他の人間は知らないだろうと涼平は思う。 「明日は何から食べようか?」  雅樹は夢見るような瞳を涼平に向けた。  ローテーブルに並べられた鶏の竜田揚げと春菊とりんごの胡桃和え、五目炊き込みご飯、茶碗蒸と豆腐の味噌汁を前に箸をくわえながら真剣に悩んでいる姿に笑いを誘われる。
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