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雅樹の用意した夕御飯だって豪華で美味しいのに、雅樹の心は明日の横浜ラーメン博物館や中華街の肉まんに飛んで行ってしまっている。
「先輩の好きなものから食べたらいいんじゃないですか」
「俺は中華なら何でも好きなんだよ」
「え?先輩は和食派じゃなかったんですか?」
「自分が作って食べるなら和食だけど、外食するなら中華が好きなんだ」
その言葉に涼平は小さく笑った。
雅樹がこんなに子供みたいな人だとは思わなかった。
「先輩、今は明日の事より、ご飯食べましょう。この竜田揚げ美味しいですよ」
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