君が好きでたまらない

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 勇気を振り絞って頼んだのに雅樹は静かに首を振った。 「そういうのは彼女に頼めばいいだろ。長谷川がお前に告白したんだって?女子社員が騒いでいたぞ」  雅樹の言葉に涼平の咽喉に竜田揚げが詰りむせた。 驚きのあまり息が出来なくなる。 「ゲホゲホッッ」 「オイ、大丈夫か?」  雅樹が涼平の背中をさすりながらコップに入ったミネラルウォータを渡してくれる。 「あ、ありがとうございます」 「よく噛んで食べなきゃ駄目だろ?」  人の気も知らないで母親のような事を言う。 「先輩が長谷川さんの話をするから驚いただけです。長谷川さんには確かに告白されました。でも断わったんです」
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