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別れ話をするまでもなく、最悪な形で二人の関係は終わりを告げてしまった。
雅樹の妹である愛奈と結婚してしまった事で峰晴は事実上、雅樹の義弟になってしまったのだから。
雅樹は峰晴の整った顔を親族席から見つめた。
「さよなら」と心の中で別れを告げる。
どうやら自分は峰晴にとって別れ話をするに値しない人間だと分かってしまったから。
好きだった。
決して言葉にはしなかったけど。
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