プロローグ

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   母親はいつも決まった時間にやってくる  そしていつも決まった会話が繰り返された  「おはよう けんちゃん 調子はどう?」  「うん いいよ」  「そう よかったわ トイレはいい?」  「さっき行ったからいい」  「それよりいつお家に帰れるの?」  「そうね お医者さんの先生が もう帰ってもいいって言ったらよ」  「それっていつ?」  「聞いてみないと分からないわ」  「そうそう お花の水をかえてくるわね」  そう言っていつもの会話は終わるのである  
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