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涼しい風が心地よく吹き渡る 秋晴れの正午
公園は弁当を食べるOLで賑わっていた
そんな中
ハンカチを片手に額の汗を拭きながら
木陰のベンチを探している男がいた
食品会社に中途入社したばかりの営業マン
鈴木賢次20歳である
まさにメタボリックを絵に描いたように膨れたお腹は
今にもスーツのボタンを弾き飛ばしそうだった
このお腹には
”美味しい当社のチョコと夢が詰まっている”
というのが賢次のお決まりのセールストーク
これでお客の心を鷲掴みにしているのだ
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