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「………ッ!!」
天田はこの絶望的な状況で何を思ったのか伊名に小型の銃を向けた。
「えっ!?……こんな状況で最後の悪あがきってか…」
銃を向けられてる状況でも伊名は特に恐怖も何もないらしく淡々としている。
「一応俺も元自衛隊なんでなぁ!!もうヤケだ!最後にてめぇを道連れにしてやる!」
もはや伊名には自衛隊という単語を出した意味がわからないかったが天田は興奮しながらそう言うと伊名に向かって銃の引き金を引こうとした……が
キュン!!
天田が引き金を引く瞬間に天田の頭がどこから飛んできたのか木製の家を貫いてきた弾丸によって撃ち抜かれた。
「カッ………」
バタンッ…………
天田は最後の一声を放ち…畳みの上に倒れた。
天田の撃ち抜かれた頭から流れる血が畳みに染み込む…
「ほらな?だから言ったろ?俺には優秀な部下がいるって?………………それと…殺し屋達はさ」
伊名は倒れていて聞いているのかもわからない天田に言う。
「死に値すんだよ!」
春も掴んでいた二人の頭を離し伊名に続けるように言う。
「だってそれが私達『守り屋』 …またの名を殺し屋の殺し屋だからね。」
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