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春は菅谷を見てホッとした。
「シュン~お客さんだよ~菅谷さんって人~」
「!?…マジかよ……あぁわかった…(行動の早い人だな…)」
伊名は焦った。それも物凄く…
「シュン?何でこっち来ないの?」
なぜなら…
「(ヤバイ…武器の用意してねぇ!)
だからだ……
「菅谷さん家に入れちゃうよ?」
春は微妙に伊名にイライラしているのか強い口調で言う。
「(仕方ないか…)あぁ…入れていいぞ。」
「分かった。それじゃ菅谷さんどうぞ中へ。」
春は菅谷を家へと招き入れた。
「それで俺に何のよう?菅谷さん」
伊名はリビングにあるソファーに座ってのんびりしながら聞く。ちなみに春はソファーの後ろに立っていた。
菅谷はお客さん用に出された紅茶を飲んで言う。
「今から貴方達を殺すわ。」
さらっと殺人予告。
「!?」
春は驚いた後銃を菅谷に向ける。伊名は特に驚いた様子でもなくいつも通り。
「ふんふん。それで?」
菅谷は伊名の落ち着きぶりように少し感心した。
「あら?伊名君驚かないのね。逆に私が驚くくらい。」
「そりゃあ守り屋が殺し屋にびびってちゃ仕事になんねぇからな」
菅谷は「ふ~ん」と言うとポケットに手を突っ込んだ。
「…じゃあ私のポケットにスイッチ式の爆弾が入っているから一緒に死にましょう。」
「っ……」
春は菅谷のイカレた発言に冷や汗が流れ焦り始める。
「まぁまぁ…落ち着けよ菅谷。一応死ぬ前に俺達を殺す理由を 聞いてやるよ。じゃないと俺も 死んでも死にきれないからな。」
すると菅谷は紅茶を飲み干した後「わかったわ」と言って話し始めた…
「私のお父さんは殺されたわ… ……守り屋さんに…」
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