俺達は守り屋です!

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「ここ?本当にここ?ねぇ…本当にここなの?」 伊名は相当しつこく春に聞く。 「多分…ここであってると思うけど……」 伊名達が着いたのは既に廃虚と化したボロボロの木造で出来た一軒家だ… その風貌は昭和初期を思わせる。さらにここら辺は建物が少なく畑が広がっていてどう見ても田舎って感じがして昭和にタイムスリップしたような気分だ… 「いや…春…多分じゃ駄目なんだよ。」 「……じゃあこの相手から送られたファックス用紙見てよ。」 春はポイッと伊名に丸まったファックス用紙を強く投げて渡す。 「うおっと……えーっと…何何~?…………本当にここだな…」 春は勝ち誇ったように伊名に言う。 「でしょ?」 「まぁ…ここであってるなら入るぞ…」 「マスクしていこっと。」 こうして伊名達はボロボロの一軒家に入って行った。
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