プロローグ~冒険の始まり~

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高橋「二人とも、言ってよ。」 山口「しょうがない。先輩だし。でも、誰にも言わないで欲しい。それは約束して。」 高橋「ああ。」 山口「実はこの学校には誰も入った事がない部屋があるんだ。放送室の隣でな・・・「あそこの部屋には何があるんですか?」と聞いてみたんだが、先生は答えくれなかったんだ。でも、俺はどうしても調べたくてその日からいつも休み時間になると職員室に用事があるふりをしてこっそり盗み聞きを始めたのさ・・・いつかは喋ってくれるかなと思って・・・そして、盗み聞きをしてから1年間、やっと分かったのさ。」 1年も・・・ どんだけ気になるんだよ。 山口「それを聞いて分かった事なんだが・・・実は鍵がいつも開いていて、誰でも自由に入れる。ある日、その中に入った生徒がいたんだが・・・その日からもう顔を見る事は出来なかった。あそこに入った生徒は誰一人出て来ない。皆も薄々感づいているはずだ。」 高橋「でも、君は一人で部屋に入ろうとしないのか?」 山口「ああ。とりあえず仲間を集めたいから。あ、そうそう。丁度先輩もいるから心強い。一つ提案があるんだけど・・・」
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