第一章

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「ふんっ。アンタはわたしの下僕でしょ。主人に尽くしなさい。分かったら裏庭の雑草でも食べてれば? 燃やすほどあるからお腹いっぱいになるでしょ」  理不尽なセリフを、理不尽な解釈で理不尽に言い放つシロ。  可愛らしい美貌とは裏腹に、どす黒くしたセリフはなんとも不釣り合いだ。 「誰が下僕だ! いいから弁当返せ。雑草なんて体に悪そうなモン食ってられるか」 「ほーらポチ~。骨ですよ~。取ってこい!」  おかずである骨付き肉の骨部分を口から出し、教室の後ろ側にポイッ、と投げるシロ。
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