第一章

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「ポチじゃねえよ!」 「じゃタロウ」 「そういう問題じゃない! だいたい教室で骨を投げるな!」  ブツブツ文句を垂れ流しつつも、きちんと骨を拾いにいくあたり、クロは相当律儀なのだろう。 「潔癖症め」 「それが普通だ」 「だいたいその骨どうするつもり? なに? もしかしてわたしの口に入ったソレを、自分もペロペロする気? とんだ変態よね」 「するかッ!」  1年C組の生徒は、そんな光景を見て思う。  今日も平和だ、と。        *
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