1283人が本棚に入れています
本棚に追加
「肩がぶつかっただけ? だけだって? はっ! フザケんな!」
少し茶が入った、肩ほどまで伸ばした綺麗な髪。
多少吊り気味だが、キラキラと輝く深い瞳。
平均よりもやや下回る、可愛らしい小柄な身長。
綺麗とも可愛いとも言い難い、どちらも兼ね備えた整った容姿。
雨宮 白(あまみや しろ)。それが彼女の名前。人呼んで『シロ』。
シロは顔に似合わないセリフを吐くと、追い討ちをかけるように続けた。
「お前のその『ぶつかっただけ』のせいでどうなったと思う? 見ろコレを! 購買部で一番人気の焼きそばパンが潰れてパーだ」
最初のコメントを投稿しよう!