プロローグ

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「で、でも僕にどうしろって………もう購買部は売り切れているだろうし………」 「首だ」 「………え?」  シロが発した言葉に戸惑う男子生徒。  周りの生徒たちも首を傾げる。しかし、嫌なオーラを感じとったのか、更に後ろに下がる傍観者たち。 「首を出せ。そのしるしを持って帰ってホルスタイン漬けにしてやる。さあ出せ」  恐ろしく物騒なことを言って男子生徒ににじり寄るシロ。ちなみにホルスタインじゃなくてホルスマリンである。しかしそんなことつっこむ訳にもいかず、 「ひ………ひえェ」  お約束のような情けない声を出す男子生徒。しかし余程恐ろしいのか、その場から動けない。
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