●真逆の二人

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沈黙が漂う。 …… …………… 「あのさぁ…」 「あのさー」 同時に話し始める二人。 「あらら?なに?」 「いや…なんつーか…なんでもない…」 言いそびれる雅夫。 「そう?じゃあ、先に話すね。雅夫…お別れしましょ!」 いきなり告げられた別れの言葉。 雅夫は顔を歪ませた。 「どうして?」 「私も、もう今年で27。結婚してもおかしくない年齢よ。でもね、私あなたとは結婚できないの。というか、きっとこの先誰とも結婚することはないと思う。」 「どういうこと?」 雅夫には訳が分からなかった。 「私…実はね、バイなの。それに最近駄目なの。男の貴方より、一緒に仕事をしている新人OLにときめいてるの! 今の私、男性より女性にときめくの。」 華子は全てを雅夫に激白した。 「………」 雅夫は言葉が出なかった。ふいに、雅夫の目から涙が溢れてきた。 「雅夫…?ごめんね…」 華子は俯く 「いや、違う!!いいんだ、華子!!!」 雅夫は興奮気味に、そう言った。 そして、雅夫も全てを華子に告白した。  
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