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沈黙が漂う。
……
……………
「あのさぁ…」
「あのさー」
同時に話し始める二人。
「あらら?なに?」
「いや…なんつーか…なんでもない…」
言いそびれる雅夫。
「そう?じゃあ、先に話すね。雅夫…お別れしましょ!」
いきなり告げられた別れの言葉。
雅夫は顔を歪ませた。
「どうして?」
「私も、もう今年で27。結婚してもおかしくない年齢よ。でもね、私あなたとは結婚できないの。というか、きっとこの先誰とも結婚することはないと思う。」
「どういうこと?」
雅夫には訳が分からなかった。
「私…実はね、バイなの。それに最近駄目なの。男の貴方より、一緒に仕事をしている新人OLにときめいてるの!
今の私、男性より女性にときめくの。」
華子は全てを雅夫に激白した。
「………」
雅夫は言葉が出なかった。ふいに、雅夫の目から涙が溢れてきた。
「雅夫…?ごめんね…」
華子は俯く
「いや、違う!!いいんだ、華子!!!」
雅夫は興奮気味に、そう言った。
そして、雅夫も全てを華子に告白した。
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