それぞれの秘密

2/2
前へ
/35ページ
次へ
「聞いてくれ、華子。」 雅夫は少々興奮気味に話し始める。 「分かったから、雅夫落ち着いて!ほっぺにケチャップ付いてるわよ!」 「あぁ、すまない… 実はな…俺、本当はバーの店長なんだ。親父の会社に勤めてるっていうのは、嘘なんだ。 で、実は…そのバーっていうのは、おかまバーなんだ。 男を恋愛対象として見てる訳じゃないけれど、俺…女装が好きなんだ。心の底では女になりたいとさえ思っている。だから、店員のニューハーフを見るとすごく羨ましいんだ… 俺、変だろ?」 酒が入ったせいか、スラスラと真実が話せた。 「……スゴい。 全然変じゃないよ!雅夫!」 華子の目にも涙が浮かぶ。 互いの秘密を知った今、理解を得られた喜びを噛み締める雅夫と華子。 「別れるって話、取り消しにして貰ってもいいかしら?」 華子は微笑みながら言った。 「もちろん! それにしても…いままでなにもかも真逆な俺達が、まさかここで一致するとはなぁ😌」 そう。 2人は好きな色も、テレビのジャンルも動物もスポーツもなにもかもが真逆だった。 「本当よね~😌なんか、今すごく楽しいわ♥」 そんなことを話しながら2人は朝まで語り明かした。 ハハハ(🐶^∀^)🍷🍺(^∇^🐱)アハハ
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加