君はカナリア

3/3
前へ
/3ページ
次へ
私は元々から備わる忠誠心に逆らい道の隅でうずくまっていた。歩く人々は汚れ物を見てるみたいに私を見ていた 何日居るだろうか…。着ている服もボロボロ。髪はボサボサ。今の私は綺麗だと言われてるアンドロイドには程遠かった。 白くてキレイな物が空から降ってくる。コレは何だろうか…? 「ねえ、君」 ぼんやりと白い物を眺めていたら人に声を掛けられた。ビクッと体を跳ねさせて声のする方へ視線を向ける そこには黒髪が印象的な男性。顔が整っていて、とても綺麗な人だ。男性でここまで顔が整う人は珍しい 「最近この道に居座るってのは君?」 パチパチと目を瞬かせると、まだ何にも言って無いのに彼は言葉を続けた。 何日もここに居るから、きっと噂になっていたんだろう。私は一言だけ多分。と返す 「じゃあ今すぐ家に帰りなよ。並盛の秩序をこれ以上乱されたら迷惑だよ」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加