浴槽

2/2
前へ
/160ページ
次へ
    ひどく甘い嘘が 剃刀に混ざって噴出した 立ち込める涙の味に むせかえる深夜   生きたふりだけ上手にして 過剰な日常を主とすれば 流れ落ちた涙の行方すら くらむほどの色彩に混ざるのに   見上げたばかりの赤子の言葉で 世界が救われた夢をみた   境界線をつけようか 街中、血の気配     ただ踏み続ける世紀に ぼくらは薄く微笑むだけ 本当の救いなんて 本当はないとしっている   求めるだけで崇拝する ブラフマンを愛したい こんな日常吐き捨てて 全てペンキで塗り潰せ   次のリセットは 心の中で 弱さが弾けた そんときさ
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

101人が本棚に入れています
本棚に追加