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ヘレンは、シェーレを睨む。
「…なぜ…人の命をうばうのに…
ためらいもなく殺せるの?」
ヘレンの問いにシェーレは答えようとしない。
「私は…あなたについていけない…。」
その言葉にシェーレは血相をかえ、
「今戻ったら殺される!」
と、叫んだ。
「なぜそんなことが言えるの?
簡単に人を殺せるくせに!!!」
ヘレンは、人の命を奪うことに対して、
納得してはいけないという思いがあったのだ。
常識的に考えても、いけないことであるが、
シェーレが一切顔色も変えずに撃ったことに、苛立ちをこらえられずにいた。
「撃たなかったら、こっちが殺される。」
結局、平行線のまま、2人は一言もしゃべることなく、
逃げることを選んだのだった。
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